志村さん遺骨自宅に 顔見られず、棺何も入れられず

新型コロナウイルスによる肺炎で3月29日に死去したザ・ドリフターズのメンバーでタレントの #志村けん さん(享年70)が31日、都内の斎場で荼毘(だび)に付された。感染症による火葬のため、兄の志村知之さん(73)ら遺族も場内でお別れができないという状況でのさびしい旅立ちとなった。同日夜、志村さんの遺骨は東京・東村山の実家に戻った。
「顔をみることもできませんでした」。志村さんの遺骨を抱えた兄の知之さんは東村山の実家前で無念さを漂わせた。
この日、知之さんは午後0時50分ごろ自宅を出発、遺体が安置されている新宿区内の病院に向かい、志村さんと最後のお別れをしたという。感染病で亡くなったため、予防のために棺(ひつぎ)のふたが閉められたままでの対面だった。棺に何も入れることもできなかったという。知之さん夫婦と息子2人、弟夫婦、事務所関係者の計9人で病院から見送ったといい、知之さんは「よく頑張ったね」と声を掛けたと明かした。
志村さんの遺体は、同日午後4時24分、葬儀社のものとみられる黒い車で斎場に入り、同5時26分に遺骨となって斎場を出た。本来ならば、多くの参列者に送り出されるはずだったが、それもかなわなかった。
斎場の関係者によると、都内の多くの斎場では新型コロナウイルスのような感染症で亡くなった場合、一般の火葬が終わった後に時間がもうけられており、遺族や参列者が場内でお別れや献花などをすることはできないという指針がある。この日も、知之さんは病院で遺体を見送り、斎場を訪れることはできなかった。斎場では、防護服を着た職員だけの立ち会いの下、火葬が行われたという。
その後、遺骨は、遺族とは別の車で午後7時すぎ、東村山の実家に戻った。通常なら骨つぼを抱いての帰宅となるが、それもかなわなかった。実家横の駐車場で骨つぼが知之さんに渡された。報道陣の取材に応じた知之さんは「重いね。まだあったかい」と、受け取ったばかりの最愛の弟の骨つぼを強く抱え込んだ。
知之さんと志村さんの最後の対面は2月25日、息子の憲之さん(44)が中心になって開いた志村さんの古希祝いだった。入院中の対面は許されなかったといい、最後まで志村さんの顔を見ることはできなかった。知之さんは「感染するというからやむを得ないけど、残念です」と悲痛な思いを吐露した。
一方、もう1人の息子の将之さん(42)は、31日に放送されたTBS系「グッとラック!」の取材に、志村さんが亡くなる前日の28日に病室の映像をタブレットで見たと明かし「今にも目が開きそうな感じだった。近くで手を握ったり、声を掛けてあげたかった。悔しい」と答えた。
葬儀・告別式は未定で「お別れ会はコロナが終わってからやる」という。そして、知之さんは昨年の大みそか以来の帰宅となった志村さんに「おかえり」と声を掛けた。

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