漂う重厚感で若手を制圧 永世名人・森内俊之九段、真っ向勝負で快勝/将棋・AbemaTVトーナメント

 将棋の超早指し団体戦「第3回 #AbemaTV トーナメント」の予選Cリーグ第1試合、チーム康光VSチーム糸谷が5月23日に放送され、中堅戦で森内俊之九段(49)が高見泰地七段(26)との三番勝負で2勝1敗、+1ポイントを獲得した。十八世名人の有資格者でもある森内九段が、3局とも相矢倉の真っ向勝負。その重厚感ある将棋で、若手実力者の一人を退けた。

 混じり気なし、がっぷり四つ。そんな将棋で勝つからこそ、強さが際立っている。いわゆる「羽生世代」の一人として、 #羽生善治 九段(49)とも何度となくタイトルをかけて熱戦を繰り広げてきたレジェンドが、タイトル経験もある若手相手に、その分厚い将棋を存分に見せつけた。
 高見七段の先手番となった第1局から、森内九段の得意戦型である矢倉に。解説していた中村太地七段(31)からは「矢倉の本格的な将棋なんで、持ち時間が5分じゃなくて、5時間ほしい」という言葉が出るほどの内容。局面が進んだ後も「持ち時間があっても、正解を指せる自信がない」ほど、高濃度の戦いが進んだ。結果は高見七段の勝利となったものの、再び中村七段が「矢倉の力がこもったいい将棋で中身が濃かった。感想戦も1時間ぐらいやってほしい」と絶賛した。
 居飛車ファン、矢倉ファンを大満足させる戦いはまだまだ続く。第2局も先手番から相矢倉になると、「鉄板流」と言われる受け将棋が持ち味ながら、積極的に攻めに進み、状況を打開。ペースを握ると、高見玉を鮮やかに即詰みに討ち取った。

 ここまで来れば、もう相矢倉のフルコースだ。先手番から3局続けての矢倉戦になると、ベテランながら自分の領域とばかりに、この局でも序盤はスピード感たっぷりに指し進め、持ち時間を蓄えることに成功。中終盤でも積極果敢に攻め立てたことが奏功し、周囲の棋士からも「いい将棋だった。3局とも見応えあった」という声が自然と出るほどの内容で、勝ち越しを決めた。
 将棋界でも珍しい超早指し戦に対応すべく、独特な戦法や指し方が見られ、時にはハプニングも起きる同棋戦だが、森内九段が見せた将棋はまさに王道、本格派。「いい感じになってきた。次の対局でもさらに調子を上げられるようにして臨みたいと思います」と淡々と語った十八世名人の地力は、まだ底が知れない。

◆第3回AbemaTVトーナメント
 持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行い、1回の対戦は三番勝負。3人1組の12チームが、3チームずつ4つのリーグに分かれて総当たり戦を実施。1対局につき1勝を1ポイント、1敗を−1ポイントとし、トータルポイントの多い上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出する。優勝賞金1000万円。
◆出場チーム&リーダー
  #豊島将之 竜王・名人、 #渡辺明 三冠、永瀬拓矢二冠、木村一基王位、佐藤康光九段、 #三浦弘行 九段、久保利明九段、佐藤天彦九段、広瀬章人八段、糸谷哲郎八段、稲葉陽八段、Abemaドリームチーム(羽生善治九段)
(ABEMA/将棋チャンネル)

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