「お互い惹かれ合ってる同士」武尊、那須川天心と格闘技界への想いを激白

 昨年大晦日、K-1王者・武尊は試合をしてはいないものの彼の想いを存分にファンに伝えた。さいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.26』に来場、リングサイドで #那須川天心 の試合を観戦したのだ。

 2人の対戦はもう何年も前から熱望されてきただけに、武尊と天心が同じ空間にいること自体が“事件”と言えた。これは試合実現への大きな一歩を意味する。

 天心の勝利を見届けた武尊は、インタビュースペースで「中立なリング」での対戦を実現したいと語った。また個別インタビューにも答えている。

「スピード、パワー、技術、すべてを兼ね備えた本当に凄い選手」

 初めて生で見たという天心の強さについて、そう語った武尊。

天心に対戦をアピールされてからは彼自身にも試合を望むファンからの声が届いていたし、「逃げるな」といった心ない批判も浴びてきた。しかしK-1を背負う存在として、無責任なことは言えなかった。

「ファンの人たちが対戦を望んでるのはずっと分かってたし、それに応えられないのが凄く悔しかった。いろいろなメッセージだったり、いろんな想いの言葉を5年、6年ずっと受けてきて。一番悔しいのは僕自身で」

 この2年ほど、武尊は対戦実現に動くと発言。それが「RIZIN来場」で、一つ形になった。

「何かを起こしにきたというのもあるし、この数年いろんな準備をしてきて、話し合いだったり色んなことをしてきて、やっと中立なリングでという条件は揃ってきたのかなと思うんで」

 試合が正式に決定するまでには乗り越えなければいけないことも多いが、この動きを最高の形にもっていきたいとも考えているようだ。

「一番いい形で、僕たちだけじゃなく格闘技界すべてがよくなるような試合にしなきゃいけない。早く期待に応えたいという気持ちが大きいです」

 武尊が言う「一番いい形」とは何か。彼はこんな言葉も発した。

「いつかK-1とかRIZINとか関係なく、全団体合同での大晦日の大会も開催できたらいいと思ってます」

 自分より強いと言われる選手がいるのが許せない。それが格闘家として当然の思いであり、天心とはずっと対戦したかったと武尊は言う。

「僕が惹きつけられているというのもあると思うんですけど、天心選手も僕に惹きつけられてると思う。お互い惹かれ合ってる同士、思い切りやったらいいんじゃないかと思ってます」

 お互いのことをここまではっきり言えるようになっただけでも大きな前進だ。それだけ難しいとされてきた一戦である。しかし武尊は諦めずに動き続けた。時には誹謗中傷のような言葉を浴びても、絶対に那須川天心と闘うんだという気持ちを絶やさなかった。その思いがあって、2020年大晦日の“対面”が実現したのだ。とてつもなく重い行動だった。

 もちろん、まず重要なのはそれぞれの次戦。武尊は1.24K-1でのレオナ・ペタス戦、天心は2.28RISEでの志朗戦が決まっている。

「まずは目の前の試合、お互いそれだけに集中して、必ず勝って次の道を作りたい」

 どちらにとっても「次の道」はプレッシャーではなく大きな力になるはずだ。

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「お互い惹かれ合ってる同士」武尊、那須川天心と格闘技界への想いを激白