ミスチル撮り続けた写真家が見た素顔 昔はヤンチャな時期も…

「音を作っているときの彼らはものすごく真剣で、ストイックで、心を込めて歌っているし、演奏している。楽しいときもいっぱいあって、仲も良くて。そういう姿って、ふだん、なかなかみなさんは見ることができないので、今回はそれを見せたいと思いました」

そう語るのは、 #Mr.Children のアーティスト写真、アルバムジャケット、ライブなどを撮り続け、プライベートでも親交のある写真家・薮田修身さん。12月の名古屋に続き、1月15日から渋谷PARCOにて、ミスチルの最新アルバムのレコーディング写真で構成したインスタレーション『THERE WILL BE NO MIRACLES HERE』を開催している。

撮影期間は、’19年7月から、新型コロナウイルス感染予防によるロックダウン直前の’20年3月まで。

20枚目となるオリジナルアルバム『SOUNDTRACKS』の製作のためにロンドンとLAに訪れた4人に密着し、レコーディング風景を余すところなくとらえたものだ。テーマは、“ドキュメンタリー”。

会場には2台のプロジェクターが設置され、1,000点以上の写真が映し出される。置かれている椅子が4脚なのは、ミスチルのメンバーの人数に合わせたという。

「アルバムの収録曲で、最初にレコーディングされた『Documentary film』という作品の歌詞にインスパイアされて、ドキュメンタリーという言葉を意識するようになったんです。写真はほとんどセレクトせずに、撮った順番どおりに壁に映し出されるような見せ方にしました。1本4時間と長い作品になりましたが、椅子でも床でも座りながら、位置も自由に見ていただければと思います(笑)」

また本展では、来場者が各自持参したデバイス、およびイヤホン、ヘッドホンなどで好きな音楽を聴きながら作品を楽しむことができる。『SOUNDTRACKS』を聴きながら、「この曲をレコーディングしてるのかな?」と想像力を膨らませてもいいだろう。

「最初、映画館で見てもらおうというアイデアもあったんです。でも、僕のなかではその真逆の、すっごく個人的なところに届けたいという思いが強かった。同じものを見て、同じ音を聴いて盛り上がるというよりも、みんながそれぞれ違うものを聴いながら、見る人個人の好きな解釈で自由に見てもらえたらいいなあと思いました。というのも、日本って、“みんなと一緒が良し”という考え方が強い国民性だから、違うことをすると叩かれるし、端に寄せられてしまう。でも本来は、一人一人違うはずだと僕は思っていて、こういう空間やアートを通して“みんなと同じじゃなくていい”ということを伝えたいと思っています」

展示会では1月25日発売のミスチルの写真集『THERE WILL BE NO MIRACLES HERE』も先行販売されているが、薮田さんの熱い思いが込められている。

「将来、ミスチルを知らない人たちが古本屋でこの本を見つけたときに、『この人たちの音楽を聴きたい』と思ってもらえるようなものになったらいいな、と。100年後も残るようなものを目指してこの写真集を作りました。彼らって、ビジュアル的にはヤンチャなロックバンドという感じはないから、逆の入り口ではないけれど、真剣度みたいなものからミスチルを知ってもらうのもいいのかなあと思っています」

最後に、薮田さんだからこそ知るミスチルの素顔を聞いた。

「ヤンチャじゃないと言いましたが、もちろん、若いときはそうでもなかったよ(笑)。でも、彼らもいいおじさんだからね、いまさら変なことはやらない。常識人だし、みんなに優しい人たちですね」

#写真家 #ミスチル #素顔 #演奏 #MrChildren

ミスチル撮り続けた写真家が見た素顔 昔はヤンチャな時期も…