「キラメイジャーは最高のチーム」工藤美桜が走りぬいた"挑戦"の1年間

●「小夜に首ったけ」
『魔進戦隊キラメイジャー』(2020年)『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(2019年)、そして最新のスーパー戦隊『機界戦隊ゼンカイジャー』(2021年)の”単独”映画3本立てとなる『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』が、2021年2月20日より公開中である。
『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』のラインナップは、『騎士竜戦隊リュウソウジャー 特別編 メモリー・オブ・ソウルメイツ』『機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!』、そして『魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム』の3作品。『キラメイジャー』ではテレビシリーズのエピソード21、22に登場した悪役ヌマージョの妹で”悪夢のマエストロ”と自称する魔女・ミンジョ(演: #壇蜜 )が登場し、キラメイジャーたちを「夢の世界」に閉じ込め、大苦戦させるストーリーとなった。

マイナビニュースでは映画公開を記念し、『キラメイジャー』キャスト陣のインタビューを実施した。今回は、大治小夜/キラメイピンクを演じた工藤美桜が登場。ふんわりとした”癒し”のオーラをまといつつ、生命を救うためにはどんな困難にも立ち向かう”芯の強さ”をも備える小夜というキャラクターを演じた経験は、工藤にどのような影響を与えたのだろうか。『キラメイジャー』の撮影に明け暮れた1年間で仲間同士に生まれた”絆”、そして新作映画の必見ポイントについて、最高のスマイルを交えながら語ってくれた。
——『キラメイジャー』テレビシリーズもまもなく最終回を迎えようとしていますね。
私にとっても、小夜にとっても成長できた1年だったのは間違いありません。小夜は、見た目ではおしとやかでホンワカした雰囲気を持った女性のイメージがありますが、内に秘めているものは熱いし、芯も強いんです。”凛とした佇まいと可憐さ”を意識して1年間小夜を演じてきました。私自身も”芯の強さ”が身についたように思います。
——特に思い入れのあるエピソードを教えてください。
どのエピソードも大切なものなのですが、強く印象に残っているお話といえば、エピソード32「小夜に首ったけ」ですね。
——アメリカ医大時代の同級生・日下優人(演:小南光司)との、大人っぽいムード満載のデートシーンが話題になりましたね。
ちょっとヒーロー作品だとは思えないような画面にしようと、田口清隆監督とも綿密に相談をしながら撮ったシーンでした。田口監督は「”スーパー戦隊”らしさを全部抜いて、”月9″みたいなキラキラした恋愛ドラマ、映画みたいなデートシーンを撮りたい」とおっしゃっていて、とてもいい雰囲気の画が作られました。キラメイジャーのみんなとナゾカケ邪面の”戦闘”シーンは『キラメイジャー』らしい明るい感覚でしたし、そのテンションの違い、メリハリが出ていればいいなと思いながら、意識的に大人っぽく演じてみました。
——エピソード24「バンドしちゃうぞ!」では、小夜の”意外に気の強い一面”が強調されたお話でした。
自分の好きなことや、熱中していることに関しては、すごく真剣に、熱くのめりこんでしまう人なんだろうなと思ったので、「音楽の醍醐味は楽しむことよ」なんて言いながらも、仲間とのバンド練習ではいつもよりずっと強い口調のときが多かったですよね。それくらい熱意があるんだぞってところを見せたかったんです。小夜が感情をむき出しにすることってそんなにないんですけれど、この回では怒りの感情を大きく表現してみました。
——いつもニコニコ、ホンワカしている小夜だからこそ、ときどき出てくる”ギャップ”ある場面にインパクトがあるんだと思います。
そうですね。いつものニコニコしている演技も楽しいけれど、それ以外にも小夜の違った一面を表現したいと、だんだん”欲”が出てくるんです。エピソードをいくつか撮っているうちに、この場面ではこういう小夜の性格が出せるんじゃないかと思ったら、すぐ試してみちゃいます(笑)。
台本でもいろんな小夜が描かれているので、表現できる幅が広がるというのはうれしいことなんです。時雨くん(演:水石亜飛夢)や宝路さん(演:庄司浩平)が、監督の求めている演技の”もっと上”を返していく姿を間近で見ていますから、自分もあんな風になりたいと思うようになりました。彼らのようにできたかどうかはわからないですが、いつも”挑戦”のつもりでやってきました。
——小夜と瀬奈(演:新條由芽)の信頼関係の強さを描いたエピソード37「せな1/5」はダブルヒロイン編として人気が高いですね。
好きなお話です。前から「ダブルヒロイン回があるよ」と言われていて、どんなことをやりたい?ってプロデューサーさんに聞かれていました。希望を聞いてくれるんだ〜と思いましたね(笑)。よくスーパー戦隊シリーズでは、ヒロインがアイドルになっちゃう回とかがあって、憧れてたんです。
由芽ちゃんは茶道、私は日舞をやっているので、「和」の感じのお話がいいな〜、2人で和服が着てみたい、なんてリクエストしたんですけど、最終的にはなんだか男勝りの青春ストーリーというか、逃げ出した瀬奈ちゃん(瀬奈5)を小夜が追いかけて、湘南の海岸で取っ組み合いながら説得するという、熱い展開になっていましたね。いざやってみると、こういうのも面白いなって思いながら演技していました。小夜の活発な面、熱い一面がすごく表れたエピソードでした。
——キラメイジャーの6人でいるときの、チームの雰囲気はいかがでしたか?
最初は5人でスタートし、いいチームを組んでいましたけど、そこにコウちゃん(庄司)が新しい風を吹き込んでくれて、いっそういい雰囲気になったなという印象です。コウちゃんがいるとみんなが安心できますし、絶対的な信頼がおける存在だと思っています。5人でも楽しいけれど、6人ならもっと楽しいって感じ。キラメイジャーは最高のチームだなってしみじみ思いますね。
●ヘリコとアクション、そしてキャラソン
——工藤さんが歌われた小夜のキャラクターソング「キセキをユメみる?」はムーディなジャズナンバーで、小夜の”大人”っぽい雰囲気が強調された歌曲になりました。キャラソンについてのお話を聞かせてください。
小夜のキャラソンはどんな歌になるんだろうと、決まったときからずっと楽しみにしていました。プロデューサーさんからメロディー部分だけ先に聴かせていただいたときは「なに、このオシャレな曲!?」と驚きました(笑)。本当に、オシャレなお店でかかっていそうなメロディーで、小夜が歌うとどうなるんだろうと、いろいろ想像しました。ここに歌詞がついたら、いっそうすごく”甘々”な感じになっていて、楽しく聴いていただけるにはどのようにすればいいか、考えながら収録に臨んでいます。理想であり、目標にしていたアーティストは #椎名林檎 さん。事前に林檎さんのCDをいくつか聴いて、こういう歌い方もあるんだ……と学ばせていただきました。もちろん真似ができるほどの歌唱力はありませんけれど、楽しく歌うことができましたね。
——歌われたときには、どんなところに注意されましたか。
小夜は表面的には”優しさ”を前面に出していますけど、本音の部分をなかなか見せないキャラクターです。そういったミステリアスな雰囲気をかもし出しつつ、小夜のかわいらしいところや、ちょっとした”感情”がわかるように歌いたいと思いました。収録のときには、小夜の”うれしさ”を声で伝えられるように、あえて笑顔で歌うなど”演技”することを意識しました。ちょっとセクシーさも表現してみたいと思って、吐息交じりの声を出していますけど、ファンのみなさんはどんな印象を持たれたのか、気になるところですね(笑)。
——小夜と魔進ヘリコ(声:長久友紀)さんとのかけあいについては、どんな印象を持たれていますか。
最初は小夜がお姉さんで、ヘリコが妹みたいな感じかなと思っていたのですが、だんだんと同年代の女ともだちみたいな、気さくな関係になっていきました。ヘリコには人間的な感情がわからないのかもしれないですけど、小夜が落ち込んでいたらなぐさめてくれて、喜んでいたら一緒に喜んでくれる、最高のパートナーですね。ヘリコと小夜とは、どんなかけあいも印象深いです。長久さんのキャラクターボイスが最高にかわいいんですよ(笑)。
——エピソード19「 #相棒 」で、小夜の体の中にヘリコの魂が入ったときのお芝居について、どんな部分に注意されましたか。
ヘリコが”幼い”印象なので、小夜の精神が5歳になったとき(エピソード6『ツレが5才になりまちて』)と演技が似ちゃうんじゃないかと思って、以前とはまた違った感じにしようと心がけました。ヘリコの魂が入ったキラメイピンクを、スーツアクターの下園愛弓さんが先に演じられていたので、下園さんにお尋ねしてみたんです。そうすると「ヘリコは人間になったことがないだろうし、普通の人間がやらないような動きをやればいいよ」とアドバイスしていただいて、それで”振り切った”演技をすることができました。ヘリコのかわいい部分が表現できていればいいな、と思いながらいろんな動きをしてみました。
——キラメイピンクのアクションを務める下園さんとは、演技面でどのようなお話をされていたのですか。
毎回の台本を読みながら、どんな風にキラメイピンク/小夜を作り上げていくか2人で相談をするんですけど、常にガッツリと話し合っているわけではないんです。どちらかといえば、お互いの動きを観察することで、ひとつの形に近づけていく感じ。私の場合、下園さんの仕草やちょっとした動きから「ああいう動き、小夜さんぽいな」と感じ取り、自分の演技に取り入れたりしています。下園さんのキラメイピンクは立ち方ひとつでもすごくきれいなので、私も普段から立ち方や構え方を近づけるよう、意識していました。
最初の映画『エピソードZERO』で、寝ているベチャットの上に座って足を組んだ状態で銃を撃つキラメイピンクがすごくセクシーで、小夜さんならこうだよね!って感じだったので、下園さんに「もっとセクシーに戦ってほしいです」とリクエストしたことがありました(笑)。そうやって、キラメイピンクがカッコよさとセクシーさを打ち出しながらアクションされているので、アフレコで私が声を入れる際もいろいろと役のことを考えながら取り組もうと心がけました。
——アクションといえば、東京ドームシティ・シアターGロッソの「役者公演」では、工藤さんをはじめとするキラメイジャーの6人が出演され、みなさんスピーディな立ち回りを披露されていましたね。昨今の”コロナ禍”の影響でイベント関係が相次いで中止になり、子どもたちと直接会う機会が激減した状態だけに、Gロッソ公演は貴重な機会だったのではないですか。
そうなんです。『キラメイジャー』を見てくださる方々の反響はSNSなどですごく伝わってくるのですが、直接お会いできない寂しさもありました。Gロッソ公演では、ファンのみなさんの反応を私たちが直接見ることができるので、とてもうれしかったですね。ステージに出て、パッと客席を見渡したとき、小さな女の子が小夜の隊員服を着ているのを見つけたときは感激しました。本当に、ピンクの隊員服姿で観に来てくれる人が多くて、うれしい限りです。今はウイルス感染対策のため”声”を出さないようにしていただいているため、代わりにペンライトや拍手で私たちを応援してくれているのを見て、感動で胸が熱くなりました。
——そしてこのたび『キラメイジャー』劇場版が公開されました。本来は昨年の夏に公開予定だとうかがいましたから、まさに待ちに待った感じですね。映画ではミンジョ役で壇蜜さんがゲスト出演されるという話題がありました。
壇蜜さんは、キラメイジャーのみんなにラムネ菓子をプレゼントしてくれたんです。すごくユーモアのある方で、こちらが予想もつかないことを言って驚かせてくれました(笑)。とても優しい雰囲気をお持ちでしたね。共演したシーンがそんなに多くなかったのが残念で、もっといろいろお芝居で絡みたかったです。
——『魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム』での、工藤さんの見どころを教えてください。
夏祭りの縁日で、みんなと一緒に浴衣を着たシーンにご注目ください。ミンジョによって小夜が金魚みたいに小さくされ、水の中でもがくくだりでは、人生初の「ワイヤーアクション」を経験しました。ワイヤーに吊られて水中を泳いでいる演技をしたんですが、それがとても大変でした。翌日、体のあちこちが筋肉痛に……(笑)。水中での演出はとても面白く仕上がっていますので、ぜひ映画館でお楽しみください!
——工藤さんが『キラメイジャー』に出演できてよかった、と思える出来事があれば教えてください。
夏ごろ、私が体調を崩してしまい、みんなにも迷惑かけちゃってどうしようどうしようと不安を抱えていたんですけど、5人がいつもそばにいて、優しい言葉で支えてくれたことがあったんです。特に由芽ちゃんはずっと寄り添ってくれて「大丈夫だよ」って励ましてくれました。由芽ちゃんはプライベートな面でも相談に乗ってもらったり、時には「そうじゃないんじゃないかな」なんて、違う意見も言ってくれたり、ずいぶん助けてもらいました。この1年、5人の仲間と出会ってすごくいい影響を受け、私自身”変わった”と思うことがたくさんありました。6人でキラメイジャーとして1年を過ごせた、それこそが私にとってとてもうれしく、楽しかった出来事です。
スーパーヒーロープロジェクト (C)テレビ朝日・東映AG・東映

#挑戦 #スーパー戦隊 #魔進戦隊キラメイジャー #2019年

「キラメイジャーは最高のチーム」工藤美桜が走りぬいた"挑戦"の1年間