映画通が推薦 GWに観たい「スカッと」&「キュンと」できる作品

ゴールデンウイークだというのに、コロナ禍でステイホームとなっている人も多いのでは? そんなときには、映画でも観てスカッとしたり、キュンとしたりしたいところ。そこで、映画ライターのよしひろまさみちさんと映画ジャーナリストの立田敦子さんに、おすすめの作品を紹介してもらった。

よしひろまさみちさんのセレクト

・スカっとできる映画
『ヘアスプレー』

太めの女子高生トレーシーが、夢をつかむサクセスコメディー。母親役のトラボルタにも注目。監督:アダム・シャンクマン、出演: #ジョン・トラボルタ 、ニッキー・ブロンスキーほか。2007年・米。117分。
DVD1800円(税抜)。発売元:アスミック・エース、販売元:KADOKAWA。

・キュンとできる映画
『きみがぼくを見つけた日』

時空をさまよう運命を持つ男が、過去最愛の女性に出会う。監督:ロベルト・シュベンケ、出演:レイチェル・マクアダムス、エリック・バナほか。2009年・米。110分。
デジタル配信中。ブルーレイ2619円、DVD1572円。発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント、販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント。

ムシャクシャしているときは、何度も繰り返し観ていて、結末もせりふも頭に入っているのに、それでもなお「好き」が止まらない映画を観るか、これまで観た映画の中で、最高に笑った、何も考えずに爆笑した、っていう映画、このどちらかを観ます。

おすすめは、前者がアダム・シャンクマン監督の『ヘアスプレー』。人と違うことを個性として受け入れて、同調圧力に負けない強さを持つ、主人公のトレイシーを観ていると、ムシャクシャしていることがバカらしくなってきますよ。

後者の爆笑映画は、なんといっても『22ジャンプストリート』ですね。この作品は、頭はいいけれど運動音痴のモートンと、運動神経は抜群だけどおバカなグレッグの凸凹警官コンビが繰り広げるドタバタコメディーです。

次のテーマである“キュン死するラブロマンス”って、結局のところ、自分は絶対にしないけど素敵だなあと思う恋愛が描かれたものなのよね。その点でいうと、『きみがぼくを見つけた日』は最強かも。なんせ、主人公は突然タイムスリップするという特異体質で、そんな彼がどうやって運命の人に出会い、愛を育むかっていうお話です。

登場人物の誰もが無理スジな設定であるにもかかわらず、「やだ、運命の出会いってあるのね」と希望を持たせてくれるキュン死映画ナンバー1。

もう1つ挙げるなら、何百回も観ているのに、いつでも新鮮に感じられる『ラブ・アクチュアリー』。観るときのコンディションによって、誰に焦点を当てるか変わってくる群像劇。こちらもぜひ!

【プロフィール】
よしひろまさみちさん/映画ライター、編集者。「ELLE ONLINE」に執筆するほか「an・an」「SPA!」など多数の雑誌で連載中。映画のみならず、音楽、美容、食など幅広いジャンルで取材・執筆を行っている。

立田敦子さんのセレクト

・スカっとできる映画
『プラダを着た悪魔』

モード誌のカリスマ編集長ミランダと見習いアンディのバトルを描いた、実話に基づくドラマ。監督:デビッド・フランケル、出演: #アン・ハサウェイ 、 #メリル・ストリープ ほか。2006年・米。110分。
ブルーレイ2619円★。デジタル配信中。発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン。

・キュンとできる映画
『君の名前で僕を呼んで』

北イタリアの避暑地を舞台に、少年エリオと大学院生のひと夏の恋を描く。監督:ルカ・グァダニーノ、出演:ティモシー・シャラメ、アーミー・ハマーほか。2017年・伊、仏、米、ブラジル合作。132分。
ブルーレイ&DVD発売中。ブルーレイ5280円、DVD4290円。発売元:カルチュア・パブリッシャーズ、販売元:ハピネット・メディアマーケティング。

まず、『プラダを着た悪魔』で描かれているのがNYのモードな世界。それだけでウキウキするし、最後は一発逆転のスカッと感もあり、精神衛生上いい映画です(笑い)。編集長のミランダ(メリル・ストリープ)の桁違いのゴージャスぶりも笑えますが、単なるパワハラ映画ではなく、働く女性に対する深い考察が背景にある。

ミランダが厳しいのは、それだけのものを背負っているからで、「あなたがどうでもいいと思って着ているそのセーターは“ブルー”じゃなくて“セルリアン”。私たちが数年前に作った流行が、巡り巡ってそこにあるの」とアンディ(アン・ハサウェイ)の未熟さをたしなめるシーンは印象的です。

もう1つ、『君の名前で僕を呼んで』は、タイプの違う美形男子がピアノを弾き、文学を語る。そして、自転車に乗って湖でデートする。キュン死映画の設定として完璧じゃないですか。

監督のルカ・グァダニーノは青春の萌えポイントを描くのがすごく上手。

結局、ひと夏の恋に終わりますが、打ちひしがれる少年(ティモシー・シャラメ)に対し、父親が、恋の痛みはちゃんと受け止めなさいとアドバイスをするときのひと言、「ひとの心と肉体はたった一度しか与えられないもの。いまはただ悲しくつらいだろう。だが、お前が感じた喜びをその痛みとともに葬ってはいけない」というせりふも深い。この作品が好きな人は、同監督のテレビシリーズ『僕らのままで』もおすすめです。

【プロフィール】
立田敦子さん/映画ジャーナリスト。雑誌やテレビなどで活躍中。著書に『どっちのスター・ウォーズ』『おしゃれも人生も映画から』(共著)(いずれも中央公論新社)など。

取材・文/佐藤有栄

※女性セブン2021年5月6・13日号

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