もうただの韓流“ブーム”では終わらない!? 映画ライターが唸った「韓国映画」第1位は…

日本はたびたび韓流ブームが到来します。最初はドラマ『冬のソナタ』ブームで #ペ・ヨンジュン が大人気に。ちょっと下火になったかなと思ったらドラマ『美男<イケメン>ですね』で #チャン・グンソク が人気を博しました。
しかし、今の韓国映画人気は、ブームではなく、長年積み重ねてきた韓国映画界の努力が世界へと影響力を広げた感があります。
そこで、さまざまなジャンルからおすすめの韓国映画を10作品ピックアップしました。では、ランキング形式で発表していきましょう。
(動画配信は6月7日情報です)

10位:『箪笥』(2003)

韓国の古典怪談『薔花紅蓮伝』をベースにした韓国ホラームービー。入院生活を終えた姉妹が家に帰ってきますが、両親はそっけなく、家の中もひんやり不気味。その日から姉妹は怪奇現象に悩まされることになるのです。
美少女ホラーともいえる作品で、少女二人が怪奇現象に振り回され、何が起こるかわからない感じが恐怖を煽ります。韓国ホラーは攻めまくる描写が多く、そのド派手な描写は日本のホラーとは一味違う。スティーブン・スピルバーグがリメイク権を獲得したことも話題になりました。
(動画配信:Amazon Prime Video、TSUTAYA TVほか)

9位:『私の頭の中の消しゴム』(2004)

韓国映画界の人気俳優チョン・ウソンとソン・イェジンが共演したラブストーリー。建築家志望の青年と建築会社の社長令嬢が恋に落ちて結婚。幸せな日々もつかの間、妻は若年性アルツハイマーを発症してしまう。
彼女の記憶をつなぎとめようと必死の夫とさまざまなことを忘れていくことに苦しむ妻、彼らを見守る家族の姿など愛情があふれている作品。ド直球のラブストーリーです。
(動画配信:dTV、U-NEXTほか)

8位『明日へ』(2014)

不当解雇に声を上げたスーパーのパートさんたちの実話を映画化。ハードな仕事や上司の嫌味に耐えて、生活のために懸命に働き、やっと正社員への昇格が決まった!と思ったら、非正規雇用者全員に解雇通達が。
日本でも似たような問題は多く、共感度が高い作品。韓国はこういう社会派の女性映画も多く、2020年に公開された『82年生まれ、キム・ジヨン』も同じ系統。ぜひ2作品とも見てほしいです。
(動画配信:U-NEXT)

7位:『シュリ』(1999)

日本における韓国映画の火付け役となった作品。韓国の諜報員ジュンウォン(ハン・ソッキュ)は北朝鮮の女スパイの行方を追っていました。なんとしてでも捕まえないといけないその女スパイの正体は、ジュンウォンが良く知る人物だったのです!
壮絶なスパイアクションの中に深い愛が横たわっているという濃厚でドラマチックなサスペンスアクションです。今見てもアクションシーンの壮絶さは鳥肌もの! 一見の価値ありです。
(動画配信:TSUTAYA DISCAS)

6位『アジョシ』(2010)

日本のドラマにも出演するなどアイドル的な人気を放っていた #ウォンビン が、本格的な映画俳優として歩みだした頃に主演した大ヒットサスペンス。
1人で身を隠すように生きるテシク(ウォンビン)は、近所の少女ソミ(キム・セロン)が麻薬密売に巻き込まれてさらわれたことを知り、彼女を助けるために敵陣に乗り込む。ウォンビンのアクションがキレキレでかっこいい! ドラマも練られており、見応え十分な韓国版『レオン』です。
(動画配信:dTV、ビデオマーケット)

5位『オールド・ボーイ』(2003)

土屋ガロン、嶺岸信明の同名漫画を実写映画化したサスペンス映画。15年も監禁されたオ・デス(チェ・ミンシク)は、開放された途端、謎の男(ユ・ジテ)から「監禁された理由を解き明かせ!」と言われます。デスがその謎を探った先にあった真実は……。
主人公を助ける若い女性ミドはデスの唯一の味方だと思ったら……。ラストのイヤミスな展開には驚愕! 監督はハリウッドで絶賛されたサスペンス『お嬢さん』のパク・チャヌクです。
(動画配信:U-NEXT、ビデオマーケット)

4位『悪い男』(2001)

名匠キム・ギドク監督の屈折した愛の世界を描いた人間ドラマ。女子大生(ソ・ウォン)がヤクザ(チェ・ジェヒョン)に街中で突然唇を奪われてしまう。男を罵りながら去った彼女をヤクザは見つけ出し、売春宿に売り飛ばし、彼女と客の行為をのぞき見するのです……。
物語だけ読むと頭のおかしな男の映画のようですが、見方を変えると、男は究極の屈折愛をぶつけているのでは?とも解釈できます。キム・ギドク作品は、常に常識と非常識の境界線を描いていて、人間の闇が映画から浮き上がってくるように感じます。
(動画配信:U-NEXT、ビデオマーケットほか)

3位『チェイサー』(2008)

韓国映画のパワーを見せつける壮絶なクライムサスペンス! 風俗店を経営する元刑事は、自分の店の女性が次々と失踪し、殺されていくため、自ら犯人を捜し出し追いつめていきますが、警察も犯人を捕らえることができず……。
元刑事が犯人をひたすら追いかけるというシンプルな映画ながら、 殺人犯の残酷すぎるサイコキラーぶりや情け容赦ない展開が背筋が凍るほど恐ろしくかつパワフル。観客を恐怖のドン底に落としてくれる凄まじい狂気は一見の価値あり。ハリウッドでリメイクされることも決定したそうなので、今のうちに本家を見ておきましょう。
(動画配信:U-NEXT)

2位『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)

韓国各地で起こった謎のパンデミックにより人々がゾンビ化。そのゾンビの1人がソウルからプサンへと向けて走る高速鉄道KTXの車内へ入ってきた! ゾンビ VS 乗客のスリリングな闘いを描いた韓国のゾンビ映画です。
乗客が次々とゾンビに襲われていく中、主人公( #コン・ユ )と娘、身重の女性と夫、高校球児と彼女などのキャラクターが、ゾンビ対策を練りながら立ち向かっていく姿がスリルたっぷりに描かれています。
また父が娘を懸命に守ることで、ギクシャクしていた親子関係に変化が表れ、信頼を取り戻していく姿もいい。ラストの着地も秀逸です!
(動画配信:dTV、Netflixほか)

1位『殺人の追憶』(2003)

韓国で80年代に実際に起こった未解決の連続殺人事件をベースにしたサスペンス映画。韓国の農村で女性の連続殺人事件が発生。地元の刑事(ソン・ガンホ)とソウル市警からやってきた刑事(キム・サンギョン)はケンカをしながらも事件を追いかけるうち、有力な容疑者候補が上がりますが……。
演出は『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞作品賞を受賞したポン・ジュノ監督。デビュー作『ほえる犬は噛まない』の次に手掛けたのが本作で、デビュー2作目とは思えないクオリティー!
夜の畑で女性に魔の手が忍び寄る場面の恐ろしさ、ラストシーンの背筋が凍る怖さなど、ジュノ監督の演出の素晴らしさを堪能してほしい。ほか『パラサイト 半地下の家族』『母なる証明』『グエムル-漢江の怪物-』『スノーピアサー』など、ポン・ジュノ映画はすべて1位にしてもいいくらいオススメです。
(動画配信:dTV、U-NEXTほか)
もちろん上記はほんの一部。まだまだ観るべき韓国映画はあります!
コン・ユ主演映画『トガニ 幼き瞳の告発』、ソン・ガンホ主演映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』『大統領の理髪師』『反則王』、ソン・ガンホと #イ・ビョンホン 共演作『JSA』、キム・ボラ監督作『はちどり』、ヤン・イクチュン監督作『息もできない』、チョン・ジヒョン主演映画『猟奇的な彼女』、日本でも活躍しているシム・ウンギョン主演映画『怪しい彼女』。
そうそう、一世を風靡したチャン・グンソク主演作『きみはペット』も韓国のアイドル映画として楽しいです(これらの作品はすべて動画配信されているとは限りません)。
1作見ると、次々に見たくなるのが韓国映画の魅力。ぜひ数々の作品からパワーを感じてください。
【参考】
映画.com
オールシネマオンライン
(文:斎藤 香(映画ガイド))

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