村井理子「本は何も言わず、人に寄り添ってくれる存在。悩みをときほぐす糸口になり、落ち込んだときも大笑いさせてくれ、ほろりと共感させてくれる」

認知症の人の目から見た《現実》と戸惑いを書いた『全員悪人』で話題となった、翻訳家・エッセイストの村井理子さん。47歳の時に心臓に起きた異変。検査、入院、揺れ動く心理状態を丹念に追った体験談を書いた婦人公論.jpの連載「更年期障害だと思ってたら重病だった話」も好評でした。そんな村井さんが、ふと手にした一冊からよみがえる、家族の思い出、日々の雑感を書き綴ったエッセイ集。本は何も言わず、人に寄り添ってくれる存在と話します——(構成:山田真理 撮影:大河内禎)

エッセイ 認知症 翻訳家 心臓 異変