田舎の知人宅のような親密さが魅力でも、サービスは素人の「空き家再生」宿泊。痒いところに手が届くも、どこも似た空間の「ホテル」とどちらが良いのか

イタリア発、集落の空き家をホテルとして再生し、一帯で宿泊経営を行う分散型宿泊施設の考え方を指す「アルベルゴ・ディフーゾ」。ノンフィクション作家の島村菜津さんは、空き家問題の救世主になるといわれるその哲学と実践を、取材を通じて掘り下げてきました。煤だらけの壁、テレビも冷蔵庫も電話もない、インスタ映えとは無縁の料理。これらがなぜ人を魅了するのか? 島村さんは「利用者によって大いに賛否両論が分かれる」といいますが——。

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