フィギュア漫画が異例のヒット、無名の新人作者語る「大勢に支えられて成り立つ特殊な競技」今の時代だから描きたかった想い

日本の フィギュアスケート は、世界でもトップクラスの選手を抱える競技として知られている。しかし、漫画のジャンルを見渡してみると、意外にもフィギュアスケートを題材にした作品は数少ない。滑りの疾走感や振付のスケール感など、漫画表現として高いレベルが要求されるハードルの高さはあるが、そもそもフィギュアのルールや仕組みを熟知している読者が少ない印象だ。そんななか、無名の新人が手がけたフィギュア漫画『メダリスト』(講談社)が、アニメ化が発表されるなど注目を集めている。なんの取り柄もない小学5年生の少女が、唯一大好きなフィギュアスケートを通じて、自分が決めた道へと突き進む覚悟が描かれる物語。周囲に大きな負担を要する独特なフィギュアの世界を通じて、登場人物の心の機微が丁寧に描かれている。作者のつるまいかださんは、「今の時代にこそ描きたいスポーツ漫画」と熱を込める。

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