犠牲者17名「沈みようがない状況で沈んだ漁船」の謎を追った『黒い海』著者で2児の母・伊澤理江さん。真相解明にのめり込む母を前に、不安がる子どもたちへかけた言葉とは

17名の犠牲者を出した「第58寿和丸沈没事故」の真相に迫ったノンフィクション『黒い海 船は突然、深海へ消えた』(講談社)。話題作である同書は、これまでに講談社本田靖春ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、日本エッセイスト・クラブ賞などを受賞しました。実はその著者でジャーナリストの伊澤理江さんにとって、この本は初の著書でもあります。福島を訪れた際に事故の関係者と出会ったという伊澤さん。2児の母でもある彼女が「沈みようがない状況で沈んだ漁船」の謎を解き明かすべく、本書を執筆した理由とは?(構成◎碧月はる 撮影◎本社 奥西義和)

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