荒俣宏、なぜ“最後の小説”の題材に福澤諭吉? 「権威になりすぎた諭吉の“面白おじさん”ぶりを蘇らせたかった」

荒俣宏 が「最後の小説」と称し、5年の歳月と膨大な資料を懸けて挑んだ『福翁夢中伝(上・下)』(早川書房刊)を発表した。脳溢血から奇跡的に生還した福澤諭吉が、さまざまな時代の自分やゆかりの人々を召喚。さらには本書の作者までが時空を超えて登場し、ツッコミを入れ合いながらその人生を語り尽くす”フェイク自伝”だ。荒俣自身、慶應卒で福澤諭吉にゆかりはあるものの、なぜ「最後の小説」の題材に福澤を選んだのか。また、執筆を通して見えてきた福澤の素顔とは。

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