管弦の響きの中、青い薄靄が立ち込める真っ暗な舞台。やがてそこに現れたバンドがひとりずつスポットライトを浴びながら音を重ねてゆけば、真っ白な衣装に身を包んだけいちゃんが拡声器を片手に現れる。舞台中央のグランドピアノに指先を乗せて、奏でるのは「幻想即興曲/X」。耳に馴染んだショパンの名曲は、乱れ飛ぶ色とりどりの光線の中でドラムのビートに砕かれて、新しい表情を吹き込まれ、ベースやギターと手を取り踊る。やがて楽曲がフィナーレを迎えると、観客席からは大歓声が上がった。
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