下重暁子が秋吉久美子に語る父への思い「結核を患った父の枕元には、自分の記事の切り抜きが留めてあった。弱さを見たくなくて、ずっと遠ざけていたけれど」

親を看取る時が訪れたら…どのように受け入れ、それから先の人生を歩んでいけばいいのでしょうか。年月が過ぎても「母を葬(おく)る」ことができないのはなぜか。女優・秋吉久美子さんと作家・下重暁子さんが“家族”について語り合った『母を葬る』より、一部抜粋してご紹介します。子どもの頃、父に対してわだかまりを抱いていた下重さん。変化が訪れたのは、父が旅立ってから——

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