

舞台、映画、ドラマ、そしてバラエティ番組に至るまで、常に第一線を走り続けてきた俳優・鹿賀丈史。74歳となった今も「若い人から学ぶことが多い」と現状に満足せず、芝居への情熱を滾らせる。そんな 鹿賀が出演を熱望した作品が、宮本亞門が監督を務めるショートフィルム『生きがい IKIGAI』だ。2024年1月1日、芸名「鹿賀」の由来ともなった故郷・石川(加賀)を襲った能登半島地震。鹿賀は、未曾有の災害に心を痛めるなか、自身の俳優人生そのものを問うようなタイトルを冠したこの作品に出演したことで、俳優という仕事への強い思いや、哲学が改めて浮かび上がってきたという。