学校の入学式や入社式など、新生活のタイミングでは必ずと言っていいほど一式買い揃えられてきたスーツ。だが、ITバブル以降、「スーツを着ない文化」が徐々に定着。さらに、コロナ禍による在宅勤務の浸透により、その流れに拍車が掛かっているとも言える。それでもなお、“通過儀礼”としての紳士服の価値、“格好いい”を体現するツールとしての強度はまだ健在。岐路に立たされた紳士服メーカーの正しい在り方とは? 先ごろオーダースーツ『麻布テーラー』運営会社を完全子会社化し、業界に新たな風を吹きこむべく模索する最大手・青山商事に話を聞いた。
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