上橋菜穂子「どんな道をたどろうと苦しみも光もある。『香君』は人並外れた嗅覚で世界を救う話でなく、孤独を光に変えて歩む少女の物語」

『精霊の守り人』『獣の奏者』などを手掛け、『鹿の王』で第12回本屋大賞を受賞した作家で文化人類学者の 上橋菜穂子 さん。 新刊『香君』は植物が行うさまざまなやり取りを”香り”から感じ取れる少女が主人公ですが「決して超越者の物語ではない」とのことでーー。(構成◎野本由起 撮影◎小池 博)

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