グラムロック、キワモノ的な扱いとは裏腹に英国を代表する文学、演劇性を備えた実力派コックニー・レベルの1st&2nd

ギタリストのいないロックバンドというのは2020年代でも極めて珍しいだろう。それほどにギターという楽器はリズムを刻んでも、リードをとるにしても便利な楽器で、ポピュラー音楽には欠かせないものだ。見た目という点も無視できない。ギタリストがステージでポーズをキメながらギターを弾く姿は、たくさんの人を魅了してきた。キース・リチャーズに憧れてギターを手にしたキッズは世界中でどれくらいいたことだろう。といって、別にそれがテーマで本作を選んだわけではない。今回ご紹介するのはコックニー・レベル(Cockney Rebel)。このバンドには最初、ギタリストがいなかったのだ。正確にはリード・ギタリストが不在だった。

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