性暴力被害から15年の勝訴。事件の日の服がきれいに畳んで返された時「もう一度ご自分を大事に」のメッセージに感じた

2022年5月30日、ある性暴力被害に関する判決が下った。2007年に長崎市の原爆被爆対策部長(当時)から取材中に暴行を受けた女性記者が、長崎市に対し損害賠償などを求めていた裁判だ。結果は原告のほぼ全面勝訴。長崎市は控訴を断念し、7月13日に田上富久市長が被害者へ直接謝罪を行った。被害に遭った記者が19年に長崎地裁へ提訴してから3年。事件からは実に15年が経っていた。(構成=古川美穂 撮影=大河内禎)

勝訴 事件 記者 匿名