発想の転換でピンチをチャンスに 海外旅行ガイド「地球の歩き方」快進撃の背景

海外旅行ガイドブックのパイオニア「地球の歩き方」シリーズ。渡航経験がある人であれば、クリーム色の表紙に名所のイラストが描かれた同書を、一度は手にしたことがあるのではないだろうか。新型コロナウイルス感染拡大で、海外旅行はおろか国内旅行も難しくなった20年春、旅行ガイドブックの売上は一気に減少した。それは同書も例外ではなく、売上はコロナ前の9割減にまで落ち込むピンチを迎えていた。そんな中で刊行した『世界244の国と地域』(20年7月)、『地球の歩き方 東京』(20年9月)がスマッシュヒット。その後も、図鑑シリーズにコラボ本と次々に話題作を連発する快進撃を見せている。鮮やかな発想の転換と、遊び心で逆境を乗り切る編集室は、コロナ禍をいかに歩いてきたのか。

旅行 海外旅行 地球の歩き方 ガイドブック パイオニア