中原理恵の『KILLING ME』は過渡期だからこそ生まれた歌謡曲とシティポップをつなぐ音楽的史料

シティポップの名盤で入手困難になっていた作品を最新リマスターで高品質Blu-spec CD2の廉価盤として再発売するシリーズ『ALDELIGHT CITY POP COLLECTION』。その第二弾としてリリースされた10作品の中に、中原理恵のベスト盤『ドリーミング ラブ』を見つけた。というわけで、今週はその中原理恵のアルバムをピックアップすることに決めた。彼女の出世作と言えばシングル「東京ららばい」だが、今回紹介する『KILLING ME』はその大ヒットシングルの他、 山下達郎 作曲のナンバーや 坂本龍一 がアレンジに参加したナンバーも収録された興味深いラインアップ。1970年代後半の邦楽シーンをある意味で象徴したアルバムであることにも気付いた。

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