光石研「自分の中に、破天荒な父と生真面目な母が同居して。売れない時代を支えてくれた妻には頭が上がりません」

数々のドラマや映画で、「その姿を見ない作品はない」というくらい、幅広い役柄で活躍を続けている 光石研 さん。現在オンエア中のドラマにも多数出演している。『だが、情熱はある』では愛情表現が苦手な父親役を、『帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし』では法律事務所の所長、『弁護士ソドム』では親代わりとして主人公を見守り続ける恩人役として、まさに「名バイプレイヤー」と呼ぶにふさわしい活躍ぶりだ。そんな光石さんが12年ぶりに主演する映画『逃げきれた夢』は新鋭・二ノ宮隆太郎監督が光石さん自身をモチーフに描いた作品。光石さんの故郷である福岡県・北九州市を舞台に、これまでの人生を見つめ直す初老の男の数日間を淡々と描いていく。「自分自身と重なる役」という光石さんに、この作品に対する思い、そして、16歳のときから俳優一筋で生きてきたこれまでの人生を振り返っていただいた。(構成◎内山靖子)

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