“12連敗”を糧に「本麒麟」が始動、マスターブリュワー田山智広が見据える酒税改正後の“ビールの在り方”

酒税法の改正により、10月からビール類の価格改定がいよいよ始まる。新ジャンルが値上げされることで市場動向の変化に注目が集まっている。キリンビールにおいては、「のどごし(生)」以降、ヒットに恵まれず“12連敗”。2018年に満を持して登場したのが「本麒麟」だった。同社にとって、“麒麟”の2文字には特別な重みがある。分かりやすいほどのシンボリックなアイコン…社内では畏敬の念を込めて“聖獣麒麟”と口を揃えるほどだ。そんな“麒麟”を「新ジャンル」ビールの商品名に冠する…並々ならぬ意欲の表れだったことは間違いない。同社唯一の“味の番人”、マスターブリュワー・田山智広氏に取材を敢行。“後編”となる今回は、変革のタイミングに改めてビールの在り方、ビールの本質を問うた。

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