デヴィッド・ボウイの協力を得てロック界屈指の都会派詩人の名声を確立したルー・リードの歴史的名盤『トランスフォーマー』

アメリカを代表するシンガーにしてロック詩人、ルー・リード(Lou Reed、1942年3月2日〜2013年10月27日)が亡くなって、早いものでそろそろ10年になる。ディランやヴァン・モリソン、ニール・ヤングがしぶとく活動を続けるなか、時々フッとルー・リードのこと、その存在の大きさと、同時に不在の虚しさを感じてきた。存命なら彼も81歳になるのだから、ちょっと驚いてしまう。ディランより1歳若い。初期の活動期には深い付き合いがあったデヴィッド・ボウイよりは5歳年上だった。今回はそのボウイがミック・ロンソンとプロデュースを担当したソロ2作目『トランスフォーマー(原題:Transformer)』(’72)を紹介したい。

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