BUCK-TICKがバンドの凄まじき成長と進化を見せつけた初期の集大成『殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits』

BUCK-TICKの櫻井敦司の突然の訃報から半月余りが経った。最初にその報道に触れた時の圧倒的な喪失感からは少し解放されたが、まだ現実味がないのが正直なところだ。追悼の意味でのアルバム紹介を考えても、どれをピックアップしたものやら…と迷っていたところ、“『殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits』がチャート浮上”とのネットニュースを発見。なるほど。最近、離れていたリスナーも、訃報に接してBUCK-TICKを聴きたくなったのだろう。それにしても、ベスト盤『CATALOGUE 1987-1995』ではなく、『殺シノ調べ』というのは、なかなか興味深い。BUCK-TICKの他のオリジナルアルバムは後日また当コラムで紹介すると思うが、ひとまず、今週はこの『殺シノ調べ』を取り上げることにした。

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