祖母のハイカラな洋食が好きだった幼少期。結婚して気づいた、家庭料理ばかりだった母の愛情

文化庁が発表した令和2年度「日本の食文化等実態調査」によると、「母親や祖母・姑などから伝わった『わが家の伝統料理』がある」人の比率は、1998 年の 25.0%から、2018 年には 18.5%と全体の2割を下回ったとのこと。一方で「伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を受け継いでいる」とする人は全体の7割近くとなっており、2016年調査以降、概ね上昇傾向と言います。毎日のおうちごはんや楽しい晩酌。そこには家族の絆の物語があります。吉田まりこさん(仮名・東京都・フリーランス・51歳)は子どもの頃、ハイカラな祖母の料理を食べるのがとても楽しみだったそうで——。(イラスト=あなんよーこ)

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