エディ・リーダーが歌う「蛍の光」(Auld Lang Syne)を聴きながら1年を締め括り、新しい年を迎える

一年の終わりに聴く歌。…察しのいい方なら、あぁ、あの歌、曲かと分かるかと思う。実際には皆それぞれその場や気分に合わせて選ぶ歌、曲はあるだろうから、“私は今年起こった悲しい出来事が再び繰り返されないように祈りながらベートーベンを聴くことにしてるわ”という人もいれば、“オレは毎年ゴリゴリのメタルで一年を締めるぜ!”という方もいると思う。ともあれ、ここで言う締めの歌というのは「蛍の光」である。その、大晦日から新年へのカウントダウンを中継するテレビなど観ると、英語圏だけでなく、案外この曲は日本を含め、世界各地で歌われている。中でも最も有名なのはニューヨーク・シティのど真ん中、42丁目のタイムズスクエアでのカウントダウン・イベントだろうか。車両通行止めになった一帯に集まった大群衆が紙吹雪の舞う中、「蛍の光」を合唱するシーンを見たことがある方も多いはず。この歌を書いたのは18世紀の英国スコットランドの詩人ロバート・バーンズ(Robert Burns 1759-1796)という人です。作曲者は不明。今回は彼の詞による歌曲集、エディ・リーダーの『ロバート・バーンズを想う(原題:Sings the Songs of Robert Burns)』(‘03)を紹介したい。

#光 あの ベートーベン