丸山ゴンザレス「旅の終わりの場所」としての喫煙所が空港から消えることに一抹の寂しさを。バンコクの喫煙所は若い頃の自分と周りにいた旅人たちの存在証明のようなものだった

ジャーナリストの丸山ゴンザレスさん。危険地帯や裏社会を主に取材し、現在はテレビに加えてYouTubeでも活躍中です。その丸山さんに欠かせないのがタバコ。スラム街で買ったご当地銘柄、麻薬の売人宅での一服、追い詰められた夜に見つめた小さな火とただよう紫煙…。旅先の路地や取材の合間にくゆらせたタバコの煙がある風景と、煙にまとわりついた記憶のかけらを手繰り寄せた丸山さんの異色の旅エッセイ『タバコの煙、旅の記憶』より「バンコクで出会った景色」を紹介します。

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